2020.7.9 増子会長挨拶

2020-21年度、第51代の浪江ロータリークラブ会長を務めさせていただくことになりました。
年度の始まりにあたり今年度のRIのテーマや地区の方針を受け、浪江ロータリークラブが目指す姿等についてお話を申し上げます。

今年度の国際ロータリー会長テーマは「ロータリーは機会の扉を開く」です。
ホルガー・クナーク 2020-21年度RI会長が語る「機会の扉を開く」のメッセージ要旨は、ロータリーが唯一無二で、世界とシェアするに値する存在であるのは何故でしょうか。
皆さんご自身や奉仕の受益者に、どのような比類ない機会への扉を開くことができるでしょうか。
国によって、またクラブによってロータリーの過ごし方は異なる。この多様性こそが、ロータリーを素晴らしいものとしているのです。
私達は、共有する価値観の下に集まっています。私達は皆、固い友情でつながり、「四つのテスト」を信じています。ロータリーを経験する方法はいたるところで異なりますが、「四つのテスト」は誰にとっても同じです。

・ロータリーは奉仕プロジェクトを実施し、やり遂げる機会を与えてくれます。
・ロータリーはまた、リーダーシップの機会も与えてくれます。
・ロータリーのためにロータリーのネットワークを強化する機会です。

人びとのためにリーダーシップへの道を切り開いてあげることこそ、真のロータリーの理念であり、そうすることで皆さん自身がより効果的なリーダーとなります。ロータリーとは、クラブ入会するということだけでなく、無限の機会への招待です。
ポリオ撲滅のように大規模で歴史的なプロジェクトから、地域社会でのささやかなプロジェクトや1本の植樹まで、奉仕する機会の扉をひらいてくれます。
私たちの中核的価値観を基に、世界中の友人たちとともに、より豊かで意義のある人生への機会の扉を開いてくれます。
私たちのあらゆる活動が、どこかで、誰かのために機会の扉を開いています。

2020-21年度第2530地区ガバナー石黒秀司(いしぐろ ひでじ)氏にとっても、ガバナーエレクトとして各種研修の開催に向けた準備を整えていたところ、新型コロナウィルスの感染拡大、緊急事態宣言を受けて、会長エレクト研修セミナー(PEТS)もDVDでの研修とМy ROTARYのラーニングセンターの8講座受講の研修、また、地区研修・協議会もオンラインミーティングでの実施となり、5月30日(土)を皮切りに、4日間にわたり各分科会毎の開催となりました。石黒ガバナー曰く、日本のロータリー100周年の2世紀の幕開けの時に、今回の不測の事態は、工夫や変革の機会を私たちに与えてくれたと考え・・・「ロータリーは機会の扉を開いてくれた」と捉え積極的に、前向きに、肯定的に進めてまいりましょうと決意を述べております。

2020-21年度地区運営方針も同様に、日本のロータリークラブ誕生100年の節目、未曾有の大震災から10年、さらに昨年の台風による水害など、大天災が頻発。人口大幅減少時代への突入など厳しさも同居している。そして今新型コロナウィルス等正に不測の事態の中、新年度を迎える。こんな環境はロータリーの歴史の中でも初めてかもしれない。
21世紀の幕開けの今、基本に立ち返る。さらに、パイの縮小時こそ、個々のクラブのパワーや会員の質の向上が必要であり、イノベーションによる閉塞感の打破も必要だと思う。
原点に返る、それは、ロータリーの神髄ともいうべき「ロータリーの目的」の熟読玩味・実践。さらに「四つのテスト」の徹底実践だと強く信じている。
ただ、その正直か正しいかの大切さに加え、地区発展のために変化・改革へも果敢に挑む姿勢で考え、行動する1年にしたいと考える。

地区重点活動目標
 1 例会最重点主義で、例会出席者の純増・出席率を高める。(内なる会員基盤・クラブ基盤向上)
 2 会員増強目標 2,530名 (女性・40歳以下 253名)
 3 福島職業宣言成文化
 4 青少年ショート交換事業実施への研究
 5 積極的な委員会ジョイントでの活動の強化
 6 ロータリー賞への挑戦
 7 ロータリー財団への理解と活用
 8 米山記念奨学会への協力

浪江ロータリークラブ 2020-21年度 活動目標
今から10年前、私が加入した当時の浪江ロータリークラブの例会は、テリトリー内の各企業の方々が例会場である如水にて、心地よい緊張感が会場に広がる中で、充実した時間を過ごすことが出来る内容でした。
2011年発生の東日本大震災、状況は一変し会員の皆様の中には最前線で命がけの復旧・復興に日夜取組みされている方も居り、地域再生に力を注いできた10年間であったと思うところです。
現在もなお、県内外各地に避難して生業を続けている会員も多く、例会時間より移動時間の方が多くなるという会員もおり、以前のような毎週の例会が出来ない状況が続いております。

一方で、当クラブは存亡の危機を乗り越え、昨年度、クラブ創立50周年の節目を迎えました。
記念事業は重富会長・叶実行委員長の下、多くの会員の一致協力により歴史と伝統を繋ぎ、友情を深めることができた、感動を覚える式典となりました。
51年目に向け、決意も新たに歴史を重ねる情熱を胸に秘め、迎えた2020-21年度。

世界的大流行となっている新型コロナウィルス(COVID―19)の発生は、私達の社会生活を根底から覆す計り知れないダメージを与え続けており、命の危機や見えない不安を抱く状況となっております。
こんな時だからこそ、浪江ロータリーとして、何を行うことができるか「ロータリークラブの目的」そして「4つのテスト」を再度熟孝し、職業奉仕や社会奉仕等を考える機会と捉え、求められている新たな日常の在り方等々に対処しつつ、下記項目を重点目標に定め活動したいと考えております。

1 例会の充実 
 ①テリトリー内の歴史や文化等に一層関心を寄せ、賑わい作りのお手伝いに貢献する例会作りに務める。
 ②会員相互の一層の理解浸透、ロータリー活動の深耕となる例会の開催
2 会員相互の親睦の機会を増やす
3 浪江ロータリークラブ内の研修の実施
4 会員増強(地区からの目安以上の達成)
5 ロータリー賞への挑戦

東日本大震災時、浪江ロータリーに対し惜しまない支援をして頂いた多くのロータリアンの皆様の恩に報る。
浪江ロータリークラブの一員として、「機会の扉を開く」活動の為、微力でも何かの役に立てればとの思いが私の原動力でもあります。
2530地区今年度地区重点活動目標に掲げてある、例会最重点主義、会員増強、福島職業宣言等8項目について浪江ロータリークラブとしての責務を果たし、会員相互の友情とネットワークを深めることが私の役目と思っております。皆さまのご理解とご協力をいただきながらクラブ運営に務める所存です。
今年度1年間宜しくお願いいたします。