2016.12.15 吉田俊哉会長挨拶

皆さん、今日も例会出席ありがとうございます。
今日は、恒例の「クリスマスパーティ」です。

よく、こういう言い方をする人がいます。
「俺は仏教徒だから、クリスマスなんて関係ない」と。
あるいは「何で、キリスト教徒でもないのに、クリスマスを祝うんだ」と。

こういう言い方は、宗教的にも民俗学的にも、正しいのでしょうか?

今の日本では、クリスマスはイエス・キリストの誕生日だと思われているので、
誤解する人があるのは、やむを得ないとは思います。

実は、聖書にはキリストの誕生日を特定できる記述はありません。
現代社会でキリストの降誕祭として祝われているのは、元来は「冬至の祭り」です。
古来、様々な文化圏で、冬至は特別な祝祭の日となってきました。
太陽光の恵みが最も少なくなる日は、また、その日を境として陽光が復活する日でもあります。
昔の人々は、太陽の復活に神秘的な力を感じ取り、自然の恵みに感謝して、
再生を寿ぐ祈りを捧げたのです。

ですから、宗教の如何を問わず、私たちは「冬至の祭り」として、クリスマスを祝ってよいのです。
そういうわけですから、今日は、キリスト教徒でなくても、遠慮なくおおいに飲るとしましょう。