2022.11.24「会長の時間」

皆さんこんばんは。本日はzoomでの例会になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。1113日会津喜多方の地にて第2530地区、地区大会が開催されました。

浪江ロータリークラブ会員の皆さまにおかれましては、多数のご参加をいただき、ありがとうございました。記念公演では「會舞道 郷人(あいぶどう ごうじん)、福島県会津の踊りを通して会津魂を発信するパフォーマンス集団」による素晴らしいパフォーマンスもあり、とても内容の濃い地区大会でした。

前日の12日には地区の会長・幹事会が開催されました。

その後「地区リーダー研修セミナー」が行われ、第3350地区飯田光孝ガバナーのセミナーが行われました。

3350地区とはタイ中央部、カンボジア、ミャンマー、ベトナム、ラオスという東南アジア一帯をテリトリーとした地区です。飯田氏はもちろん日本人で、日本の大学を卒業して仕事をしていましたが、アジアの可能性を感じてタイのバンコクに移住し、貿易、コンサルタント、投資、会計、新規事業開発など、現在さまざまな事業を行っています。

そこで感じている事として、世界における日本のプレゼンスがどんどん低下しているということです。

かつての日本がアジアナンバー1であった時代からアジア各国に抜かれて、現在は日本の国際競争力も低下し、世界34位という実情です。

実際に世界GDPの推移をみると日本のGDPシェアは1980年世界の10%95年には17.6% その後、2010 8.5%  2019年 5.8%となっています。

国力の低下と人口減少、20226月には人口 12510万人で、前年比 -61.8万人。 コロナの影響もありましたが、福島県人口の三分の一が一年間で減少しています。ロータリー会員数も減少し、国際的にも日本の存在感が弱まっていく現状です。

そうした中、数少ない日本人が、海外で日本の地位向上のために頑張っています。

かつての高度成長期の日本。戦後の復興期を超えて、経済という新しい土俵で世界と戦い、日本から海外へと向かっていきました。エコノミックアニマルと揶揄されていても、アジアや中東、アフリカの奥地にまで足を運び、ビジネスを進める貪欲さやたくましさが日本の成長を支えていました。

最近インド出身の人材が、GoogleMicrosoftIBMなどアメリカ大企業トップなっているということが話題になっています。日本の亀田製菓でも、ジェネジャさんというインド出身の方が代表取締役会長CEOになっています。純日本的なせんべいや米のお菓子といったビジネスでもグローバルフードカンパニーとして海外、アジア市場をめざしています。

インドの社会は圧倒的な人口の中で環境やインフラ、医療、教育などさまざまなところで混沌と矛盾があります。そうした中、数千数万人から勝ち残り選抜されていく、這い上がっていく力が優秀な人材を輩出しているといわれています。

昨日、サッカーワールドカップドイツ戦、皆さんご覧になった方も多かったと思います。

前半はドイツのパワフルさと安定した守備で、さすがの強さをみせていましたが、後半になると日本はチームの連携と個の力で、徐々にゲームを支配するようになり、逆転勝利をあげました。日本のワールドカップ初出場は1998年とわずか24年前であり、世界の強豪国と戦えるようになったことは感慨深く感じます。

メンバーのほとんどが、プロリーグ、特にヨーロッパクラブを中心に激しいレギュラー争いの中で個々の実力を大きく上げてきており、世界で戦う、活動していくことの大切さを感じさせられます。

ロータリークラブは、活動を通じて世界のさまざまな地域や国と直接、つながっていくことができ、さらには奉仕からビジネスへなど、さまざまな可能性があります。海外日本人ロータリー会員の増強、日系企業や在留法人メンバー増強、そして地区のサテライトクラブを作ることもできます。海外奉仕プロジェクトを推進し、海外のクラブや自治体・企業との共同事業、次世代人材リーダー育成事業なども可能です。

皆さんもぜひ、「世界を変える行動人」としてロータリーの可能性を活かしていただきたいと思います。

2022-23年度会長 松原茂