2023.10.26「会長の時間」

こんにちは!海岸清掃お疲れ様でした。

相変わらず浜辺には沢山のゴミがありました…今回もプラスチックが随分多いのが気になりました。今、大分問題になってる海洋プラスチック…早く改善されると良いなぁと思います。

という事で今回は海洋プラスチックについて調べてみました。

洋服から自動車、建設資材に至るまで、私たちの生活のあらゆる場面で利用されているといっても過言ではないプラスチック。手軽で耐久性に富み、安価に生産できることから、製品そのものだけでなく、ビニールや発泡スチロールなどの包装や梱包、緩衝材、ケースなどにも幅広く使われています。

しかし、プラスチックの多くは「使い捨て」されており、利用後、きちんと処理されず、環境中に流出してしまうことも少なくありません。手軽に使える分、手軽に捨てられてしまう、そうした面が多々あるといえます。
そして環境中に流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所が「海」です。プラスチックごみは、河川などから海へと流れ込むためです。

既に世界の海に存在しているといわれるプラスチックごみは、合計で1億5,000万トン。そこへ少なくとも年間800万トン(重さにして、ジェット機5万機相当)が、新たに流入していると推定されています。一度流出したプラスチックごみは、例えば海岸での波や紫外線等の影響を受けるなどして、やがて小さなプラスチックの粒子となります。5mm以下になったプラスチックは、マイクロプラスチックと呼ばれていますが、これらは、細かくなっても自然分解することはなく、数百年間以上もの間、自然界に残り続けると考えられているそうです。製造の際に化学物質が添加される場合があったり、漂流する際に化学物質が吸着したりすることで、マイクロプラスチックには有害物質が含まれていることが少なくありません。そして、既に世界中の海に存在するマイクロプラスチックが海洋生態系に取り込まれ、さらにボトル入り飲料水や食塩などに含まれている可能性が指摘されています。環境に負荷をかけた、持続可能とはいえない経済発展が続く限り、この海洋プラスチックの問題も、今後さらに拡大すると考えられています。

ある機関によると、2050年にはプラスチック生産量はさらに約4倍となり、それに応じた海洋へのプラスチック流出の拡大により、「海洋プラスチックごみの量が海にいる魚の量を上回る」というショッキングな予測を発表しています。マイクロプラスチックについては、人を含む生物の身体や繁殖などに、具体的にどのような影響を及ぼすのか、詳しいことはまだ明らかにされていません。しかし、本来自然界に存在しない物質が広く生物の体内に取り込まれた結果を、楽観視することはできません。

ですから世界では、さまざまな地域や企業で使い捨てプラスチック製品の使用が次々に禁止されています。たとえば飲食店のプラスチックストローが紙ストローになったり、レジ袋が有料になったり、ヨーロッパを中心に使い捨て容器を使う必要のない「量り売り」のショップが流行したり、ということです。日本でも、2020年7月からレジ袋の有料化が始まりました。政府は、根本的に国内のプラスチックごみを大幅削減するというよりは、人々のライフスタイルを見直すきっかけだと今回の取り組みを位置づけています。実際に、ある報道によると大手コンビニではレジ袋の辞退率が70%を超えたといいます。このように行政や企業があらゆる方法でプラスチックを減らそうとしている中で、では我々個人にいったいは何ができるでしょうか?

方法は様々あると思いますが、一例として、

・ゴミを地域のルールに沿って分別して捨てる
・ゴミのポイ捨てはしない(道にも川にも池にも)
・リデュース、リユース、リサイクルに加えて、リフューズ(断る)の4R を意識する
・生活からできるだけ「使い捨て」をなくす
等が挙げられると思います。

具体的には、

・マイボトル・マイバッグを持参する
・過剰包装されていない食品を選ぶ
・詰め替え可能な洗剤を使う
・天然素材の服を買う
・アクリル、ナイロン、ポリウレタンなどプラスチック由来を買わない

等、色々方法はあるようです。

一人一人がやれることはたかが知れてますが、それらがたくさん集まれば、大きな結果が残せると思います。そのプラスチック、本当に必要なの?と、意識して生活してみてはいかがでしょうか?

とりあえず俺はペットボトルの緑茶を良く買うので、この記事書いた翌日にアマゾンでマイボトルをポチリました。やれることからやってみましょう。

23⁻24年度会長 松本 敬三